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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第8章 急襲




『私自身も巻き込みたくなくて
自然と距離をとってました』

凪咲は全く
あやかしが見えないからか
襲われることは無かった
そのため一緒にいても
害はない
体質について話しても
"大変だねぇ
でも私霊感とか全然ないんだよね
だから一緒にいよ!"
とか言ってきた

後にも先にも友達は
凪咲1人だろうと思っていた

『でも頼朝様は…
気味悪がるどころか
守るって言ってくれたから…』

「なんの関係もない女を
戦に巻き込んだ責任くらい持つ
当たり前だろ」

『その当たり前は
誰にでもできることじゃないんですよ』

だからありがとうございますと
伝えると頼朝はまた強く抱きしめたが
すっと絡めた腕を離した

「…鎌倉に帰る
歩けるか?」

『な、何とか大丈夫です』

ふらふらと立ち上がると
やはり危ないと抱き上げられた

『ちょっ、大丈夫ですってば!』

「転ばれても面倒なんだよ
ほら、行くぞ」




腹黒征夷大将軍は
意地悪でからかい上手、
でも優しくて責任感の強い
不器用な人だった



「そういえばお前、
対魔結界とか何とかは何の話だ?」

『!?』

「あの女中から聞いたが
──おい、寝たフリすんな」

(これは、逃げられないなぁ)




さてどう説明したものかと
考えながら身を委ねたのだった


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