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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第7章 夜這い




「鎌倉からはるばる
ようこそおいでくださいました
ごゆるりとお楽しみくださいませ」

案内された1番見晴らしの良い席に
座ると主催者の男が頼朝に話しかけた

「こちらこそお招きありがとう
息災そうで安心したよ」

(よく言うよ
面倒くさがってた癖に……)

頼朝が発する言葉が全て
嘘っぽく聞こえるせいか
なんとも言えない顔しかできない
だった

やがて男がいなくなると

「お前、顔に出すぎなんだよ」

『いたっ
ほっぺつねらないでください!』

「征夷大将軍様の側仕えだ
舐められるんじゃねぇぞ」

『そ、そう言われても
なんか居心地悪くて』

「まぁいいとは言えねぇな」

『こんな豪華なところ
初めて来ましたよ
それに…なんか皆さん
笑顔がぎこちないですね』

「………」

『?』
(なんでだんまり?)

「こういうもんだ
権力や血筋が絡んだ宴なんてな」

『そういえば
親族の宴なんですよね
さっきの人がそうなんですか?』

「そうだ」

『ならなんでそんな顔してるんですか?』

「は?」

『すっごくつまらなさそうですよ
それどころか嫌そう……』

「…俺は血筋はどうでもいい」

『はい?』

「そんなものがあるから
争いが生まれる」

『…頼朝様?』


「お久しぶりです!
頼朝様っ!」

(っ!)
びっくりした…

突然目の前に家臣らしき人物が
挨拶に来たようだ
それに習うようにだんだん
人が集まってくる

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