第1章 はじまり
「…じゃあ結婚しない?」
『さぁ?
親と相手次第』
「の意思は?」
『そんなの最初からないよ』
「……お見合い私も行こうかな」
『えっ?』
「を泣かすようなやつだったら
殴り飛ばす」
グッと拳を握る
『あははっ
凪咲らしいね!』
私がやっと笑ったからか
凪咲は満足そうに笑った
「にしても幼稚園も小学校も
中学校も高校もアンタと一緒だけど
誰が好きとかういた話聞いたことないよね」
『そうだねー』
「とか言っちゃって
すっごいモテてたくせに
現に今もモテてるじゃん」
『そんなの私の家柄だけ見てるだけでしょ』
「美人のくせに何を…」
『私より凪咲の方がいい子なのに…
可愛くて友達思い』
「でえっへへ〜」
『その笑い方以外』
「グサッ」