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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第3章 最悪の再会




(当たり前だ
この時代では当たり前なんだ…けどっ)

殺すなんて言葉
あの人に使って欲しくない
傷つけているようで
自分が傷ついてるみたい

ふと二色の眼が憂いげに
を射抜いた

「あなたに個人的な恨みはないし
女の身を血なまぐさい争いに
これ以上巻き込むのは忍びない
ここから離れるなら命は取らない
……ただし、狐は置いて行ってもらう」

(本当にあの人なの?)

その時足元に砂埃がたった

(邪魔するなら殺す気だ)





(怖い……っ)












ふと腕の中の温かみに気づく



くぅーん




(けど、

この子が傷つくのもすごく怖い)




「、行け!」

『でも!』

頼朝が地を蹴り義経に斬り掛かる
すかさず盛長が斬りつけるが
かすりもしない


(私だって…逃げたい

早く元の世界に帰りたい

っだけど

私はもう関わってしまった

不思議な縁にこの子に…)


小狐をそっと撫で微笑む
そして頼朝達に、自分自身に
叫んだ








『……っ見捨てることなんて
出来るわけない!!』




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