第15章 助手
頼朝様の側仕え
景時さんのお手伝い
薬師の仕事
と来て次は陰陽師の助手??
(どんなことしたら
こんな人生になるのやら)
『助手と言っても
私、陰陽術使えませんよ』
「大丈夫大丈夫
この前狐憑きの力を使う練習がしたいって
言ってたからあやかしを連れてくるより
こっちの方が手っ取り早い気がして」
『泰親さんの邪魔になりませんか?』
「ぜーんぜん!
俺は君の力に興味があるから!」
(何かしら勘づいてそうではあるな)
まあもう隠すのも疲れてきた頃だった
バレたらその時だ
(私はいつか元の時代に帰るんだし
そこまで頑なに隠す理由もない)
泰親さんならあやかしに詳しいし
そこのところの理解もある
(私の体質について相談してみようかな)
「勝手に話を進めるな」
「わー、すみません
ちゃんと頼朝様の許可は
取ろうと思ってましたけど、
さんの意思が最優先な気がして」
『あの、──やります私』
「「!!」」
「おい、」
『大丈夫です私こう見えて強いですから
頼朝様も知ってるでしょう?』
「──助手にならずとも
練習くらい……」
『それに、直接あやかしを退治してたら
あいつの情報が得られるかもしれません』