第1章 はじまり
男の人side
「こんな戦場の近くの森で
女性がいたとは」
鎧を外し長襦袢に着替える
「あやかしが見えるのか…」
戦が終わり勝利した後
宴を開き皆が眠りについたあと
散歩がてら歩いていたら
あの女性があやかしに襲われていた
あやかしが見える側の人間は少ない
あやかしが故意に見せていたならともかく
普段なら見えない方がただしい
「変わった格好をしていたが
悪い人には見えなかった…」
手当された腕を見て
女の顔を思い出す
「あの人もあやかしなのだろうか」
あまりに綺麗だったから
あやかしかもしれない
そう思いながら
眠りについた