第11章 ピンチ!
白銀の髪を靡かせながら
鋭い目で泰親を睨みつける玉藻
『玉藻!』
「また道に迷っているかと思って
迎えに来たんだが…
もっと厄介な相手に絡まれていたとはな
こっちにおいで」
そう言われて
小走りで玉藻の方へ行く
「怖いな〜
殺意しまってよ玉藻っち」
「俺の前から消えてくれたら
考えてやってもいいぞ」
「俺が消える前に
消してあげようか?玉藻
新しい術式も試したいんだよね」
「ほぉ、面白い」
(このままじゃ御所が滅茶苦茶になる!)
『ちょっ!2人とも落ち着いて!』
「「!」」
二人の間に入って落ち着かせるために
言葉を考える
『っ、あんまり遅くなると
景時さんに怒られますよ!』
「「……………」」
最強の脅し文句だと思う
大妖怪と陰陽師に
効くかどうかは分からないが