目覚めたら、異世界で逆ハーレム~転生先は乙女ゲーの公爵令嬢~
第2章 突然訪れた、死
私は、光希。それなりに大きい会社で、20年勤めている。
特に出世を望んで仕事をしてはいなかったが、長く勤めるうちに
後輩たちが出世して同期の子たちは、結婚や違う会社に行き残ってなかった。
教育係を任せれていくうちに、人事課へ移動となり新人教育の課長になっていた。
日々のストレスは、乙女ゲームをやりコミュニティの腐女子会で妄想話を書き込むことで、実生活でできない恋愛を書き込んでいた。
ミア:「ニャー。」
光希:「ミア、どうしたの?いつももっとツンデレなのに~」
ミア:ゴロゴロ「ナァ~」
光希:「今日は甘えん坊だね。」
そこへもう一人の住人のテオが加わる。
テオ:「ワンワン。」
光希:「テオも今日は甘えん坊なの?」
二匹は光希の同居人。唯一、心許せる存在。
光希:「ミア、テオ。今日も頑張ったよ。最近、睡眠不足で体がだるいんだよ。」
光希はミアとテオを撫でながら話した。
なぜか、今日はいつも以上に体が重く呼吸がしづらい。
光希:「うっ・・・、苦しい。はぁ、はぁ・・・。」
胸の激痛に襲われる。声が出せない。気が遠くなっていき、テオの鳴き声とミアの鳴き声がどんどん遠くなってゆく。
胸の苦しみで気がふれたのか、日ごろの疲れから死という恐怖はさほどなかった。
ただ、テオとミアのことが気がかりだった。
光希はそのまま永遠の眠りについた。
この世界では二度と目覚めることは・・・
永遠になかった。