第12章 陽だまりの君を〈時透有一郎〉
* * *
ピロン♪
有一郎のスマホが鳴った。
無一郎からのメッセージだった。
『兄さん、想いが実って良かったね。今日はかれんの家と一緒に鍋パーティーらしいけど、来るよね?』
(!??!? 何故知ってる…!?!?!?)
有一郎の顔がどんどん赤くなるのを、かれんは心配そうに見つめた。
「有ちゃん…?どうしたの…??」
「い、いや!何でもないっ!!」
その後、有一郎は無一郎に、どこで告白の現場を目撃していたのかと何度も問い詰めても、にやりと笑って誤魔化されてしまうのだった。
おしまい 𓂃◌𓈒𓐍