第26章 おそろいの絆創膏〈煉獄杏寿郎〉
「ウソ!?あの煉獄先生がさつまいものボールペン?!…でも、確かにそうだったりして…」
「わーーーん、ショック〜〜…。煉獄先生、彼女いるのかあ…」
二人の看護師は残念そうに、深い深いため息をついていた。
その頃、事務室にて。
「…あれ、かれんちゃんのそのボールペン…!」
「へっ?!」
蜜璃が、かれんの手に握られたさつまいものチャームが付いたボールペンに気付いた。
「あっ、ああ!これ?!…か、可愛いなって思って…!!思わず………」
段々と声が小さくなり、頬が赤くなるかれんを見て、蜜璃はハッと目を見開いた。
「・・・まさか、おそろい?!え!誰?!誰とおそろいなの?!気になるわ!!」
「〜〜〜…!!!」
ぐいぐいと近寄り、恋に敏感な蜜璃にたじたじになってしまうかれん。かれんはその日の昼休憩に、蜜璃から質問攻めにあうのだった。
こっそりと生まれたかれんと杏寿郎のおそろいの恋。
二人は今日も、おそろいのボールペンに笑みを落としていたのだった。
おしまい 𓂃◌𓈒𓐍