第21章 心ときめく私のレシピ〈煉獄杏寿郎〉
「ふふっ、杏寿郎さんとの思い出が増えて嬉しいです!」
「これからも沢山の思い出を作っていこう」
「はい!これからもよろしくお願いします、杏寿郎さん」
「こちらこそ、宜しく頼む!…それとだな、かれんに言わなければいけないことがある…」
「…??」
「俺の両親に、かれんのことを話したんだが…、」
「!??! ご、ご両親に、ですか…!?」
「…うむ。可憐で、心優しく、料理の腕が大変素晴らしい女性だと話しをしたら、是非とも会ってみたいとのことでな。良ければ今度、両親に会ってはもらえないだろうか…?」
「と、いうことは…、きょっ、杏寿郎さんの…ご実家に…!?」
「…すまない。嫌だったか…?」
「そ、そんな!嫌だなんて!む、むしろとっても嬉しいです!光栄です!!…でも、緊張します…っ」
「案ずるな、俺もいる!それに両親には、結婚を前提に交際をしているとも話してある!!」
「・・・。・・・結婚??? け、結婚??!!」
「ハッ!!!」
見つめ合い、その場に硬直するかれんと杏寿郎。
かれんの頭はパニック寸前だった。
「すまない!!かれんへのプロポーズはまた別に考えていたのだが!!つい口が滑ってしまった!!」
「…杏、寿郎さん…、私…何だか、頭が…くらくらしてきましたぁ…」
「かれん!!!」
その場にへにょりと倒れ込むかれんを杏寿郎は抱き留め介抱した。
・・・
かれんのレシピが杏寿郎との恋を実らせ、その先に続く二人の未来をも紡いでいく。
杏寿郎の実家にも、かれんは安納芋のスイートポテトを手土産として持っていくと、煉獄家の皆からも大絶賛だった。
これから先もかれんのレシピは、たくさんの幸せと笑顔を届けていくだろう。
おしまい 𓂃◌𓈒𓐍
【お詫び】
タイトルを「心ときめくご褒美を」から
「心ときめく私のレシピ」に変更致しました。
毎回申し訳ありません。。
最後までお読み頂き、
ありがとうございました^^*