第42章 約束する
悟が呪いの基礎を話した。
たまに真面目になるんだから。
「事前に言ってよ……」
青くなる乙骨。
「まさか今教えたの?」
信じらんない。
「メンゴ!」
「アンタたち、早く離れなさい!」
乙骨から離れるよう促した。
「えっ?」
「おいアレ!」
「ツナマヨ!」
ズルルルルルルン!
乙骨の背後から大きな手が出てきた。
そして真希の呪具を掴む。
「ゆうだをををを!虐めるな!」
大きな手が真希たちに襲い掛かろうとする。
「待って!里香ちゃん!」
必死に止める乙骨。
そこで悟が乙骨と里香ちゃんの事を話し始めた。
6年前、2人はまだ小さなこどもだった。
だけど、お互い好きで婚約した。
その直後、里香ちゃんは車に轢かれて死んだ。
そして大人になったら結婚するんだぁぁと言いながら呪霊となり、憂太に取り憑いた。
『特級過呪怨霊 折本里香』
「ってな感じで、彼のことがだーい好きな里香ちゃんに呪われてる乙骨憂太君でーす、皆よろしくー」
「この子に攻撃すると里香ちゃんの呪いが発動したりしなかったり。皆気を付けてね。よろしくね、乙骨。私は龍恋、恋先生って呼んでね。」
「ど、どうも、よろしくお願いします。」
「コイツら反抗期だから僕がちゃちゃっと紹介するね。まずは呪具使い、禪院真希。呪いを祓える特別な武具を扱うよ。続いて呪言師、狗巻棘。おにぎりの具しか語彙がないから会話頑張って。そしてパンダ。とまぁ、こんな感じ。恋先生、後よろしく。」
悟が適当に紹介して私に投げた。
「さぁこれで、一年も4人になったね。午後の呪術実習は2ー2のペアでやりまーす。狗巻・パンダペア、真希・乙骨ペア。じゃ、これから実習場所に向かうよ。」
みんなを連れて実習場所の小学校へと向かった。