第4章 ●気になる●
「ヤベェ、俺ギンギンじゃん。」
ズボンを下げてパンツをずらすと最大限に主張している俺の息子。
それを手で扱きながら、頭の中で妄想を繰り広げる。
恋の白い肌に浮かぶ紅色の蛇。
そしてその細い肩を抱く俺。
恋の喘ぎ声を想像する。
「アァン、さとるぅ。」
妄想の中の恋は俺の事を悟と呼んでる。
恋を組み伏せ、思いっきり腰を打ちつける妄想でイッた。
「何、やってんだ。俺は。」
スッキリした後の何とも言えない罪悪感。
「五条行こっ。」
みんなと合流した後、恋に促されて先生のところへ向かった。
途中、お菓子を作ってもらう約束を取り付ける。
俺がはしゃいでいると、
「フフッ、子供みたい。可愛い。」
そう言うお前の顔が可愛いよ。
もう、我慢の限界。
俺は思わず恋に近づいた。
本当は小さな唇を奪いたかったけど、直前で七海の顔がチラついた。
だから、ほっぺたで我慢した。
チュッ。
目をギュッとつぶった恋の顔が可愛いすぎてそれだけで昇天しそうになる。
手をほっぺたに当てて動揺している恋。
そんな顔するなよ。
照れるだろうが。
照れた顔を見られたくなくて先に進んだ。
先生への報告を終え、恋がマフィンを作ってくれることになった。
お菓子作りをしてる姿をみたくなった。
七海がキレる?
アイツ、俺が恋の部屋にいたらどんな顔するだろう。
想像すると楽しくなってスキップした。
後ろから恋が一生懸命ついて来てる。
寮に行くと七海がいた。
そして案の定キレてる。
だけど、お前は俺に敵わないだろ?
というわけで強引に部屋へ上がり込むことに成功した。