第38章 ●縛る●
「ハアッ、ハアッ……ンッ……」
瞳は潤み、頬は上気し、口はだらしなく開いたまま、小刻みに息を吐いている。
「どうだった?」
「しゅごかった……」
「しゅごかったの?僕の指より?」
「うん。」
「うわぁ、ショック。」
「悟のベロの方がいい。」
「本当?」
「うん。」
「じゃあ、今からしてあげようか?」
「お風呂入りたい。足袋脱がせて。」
出た、わがまま恋ちゃん。
さっきは僕がいじめちゃったからね。
「はいはい、脱ぎ脱ぎしましょうね、お嬢様。」
恋から離れて正座する。
腿の上に足を乗せる恋。
お嬢様の足袋を脱がせて差し上げました。
「ありがと、悟。」
ご褒美にキスしてくれた。
「お風呂行きますか?」
「うん。髪の毛洗って。」
「かしこまりました。」
どんなわがままだって聞いてやるよ。
お前が僕の側にいてくれるなら。
「体も洗って。」
「もちろん。」
「早く連れてって。」
わがままいっぱいのお嬢様を抱っこして内風呂に連れて行った。
髪を洗ってから体を洗ってやる。
手にいっぱい泡をつけて体中を撫で回す。
「悟も洗ってあげるね。」
そう言うと僕の背中に泡がいっぱいついたおっぱいを擦り付けてくる恋。
「最高。やらかいね。」
しばし、柔らかいおっぱいを堪能した。
「露天風呂行こっか。」
泡を流してから露天風呂へ。
「うわぁ、雪降ってる。」
「本当だね。」
雪を見ながら露天風呂に浸かる。
「うわぁ、いい眺め。」
下を流れる小川にサラサラと降る雪を眺めている恋。
その恋に見惚れる僕。
白いうなじにそそられる。
すぐにでもキスしたい衝動にかられる。
だけどいまは景色楽しんでるからなあ。
本当はずっと縛り付けておきたい。
誰にも奪われないように。