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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第37章 ●委ねる●


あの店員の子達、ウチの学生ぐらいの年代だよね?
悟はこういうの好きだな。
他人に見せつけるの。
私、昔は嫌だったけど何年も付き合ってたら段々慣れてきちゃった。

悟がサングラスを下げて店員さん達に向かってウインクした。
キャーキャー悲鳴をあげる店員さん達。
みんな目がハートになっちゃってるじゃん。

本当、モテモテ。

「ふーん、こういう風にして女の子落とすんだ。」

ぷいっとそっぽ向いてやる。
浮気した罰だよ。

「ごめん。」

「否定しないんだ。」

「ぜーったいにもうしないから。何ならここで土下座しようか?」

私がそういうの嫌いだって知ってて言ってる。

「悟のバカ。」

「バカが好きなくせに。ほら、キスしてよ。」

そうでした。
私はこのバカが好きなんです。

キスしてあげた。

今度は何味だろう?
ん?
酸味と少しだけ苦味。

「イチゴとコーヒー。」

「大正解!やるね、ミックスしたのに。」

「まあね、アイス大好きだから。」

「そこは悟くんが大しゅきだからって言って欲しかったな。」

「アイスの方がしゅき。」

「ひどっ……いいもん、どうせ僕はアイス以下の男ですよーだ。」

拗ねちゃった。

「アハハ、可愛い悟くんもだいしゅき。」

「ありがと。僕も大しゅき、可愛い恋ちゃん。」

今度は腰と頭に手を回されて抱きしめられた。

一際大きな悲鳴が聞こえた気がした。


このままでいられたらいいな。

悟に身を委ねたままで。


ふと、窓の外を見る。

街はクリスマス一色に染まってる。

今年はどんなクリスマスになるだろう。
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