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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第37章 ●委ねる●


キツく抱きしめてくれた。

「そんな事ばっかり考えてんの?」

「酷いなぁ、僕は恋の事しか考えてないよ。」

「私も悟の事だけ考えてる。だから許さない。」

「何を?」

「浮気しまくってた事。」

「ええっ!?そんなあ。何でもするから許して!」

「何でもするって言ったね。」

「なんだか怖いよ、恋ちゃん。」

「じゃあ、私より先に死なないで。」

「えっ?そんな事……って、それじゃ恋ちゃんが先に死んじゃうじゃん。そんなのダメだ、ぼく耐えられない。」

「悟が私の前から消えちゃったら耐えられない……」

想像したら悲しくなった。

「あーもうっ、泣くなよ。」

抱きしめてくれた。

「だって……」

「僕だって耐えられないよ。恋ちゃんが消えちゃったら。」

「浮気した罰なんだから絶対私が先に消える!」

「はいはい、わかりました。僕は消えないからね、ごめんね、許して。わがままメイドちゃん。」

「お腹しゅいた……」

「お前なぁ。」

いつの間にか窓の外は真っ暗。
時計を見る。

「だってもう夜の8時だよ。晩御飯食べなきゃ。」

「わかりました、可愛いメイドちゃん。何食べる?」

「超高級おしゅしが食べたいよぉ、ご主人さまあ。」

「おしゅしって……もう可愛いんだから。」

キスされちゃった。

「着替えるね。」

立ち上がるの不思議そうに私を見る悟。

「何で?」

「だってご飯行くのに。」

「そのままでいいじゃん。どうせタクシーだし。」

「絶対ヤダ!」

「意地悪。」

「他所の男に見せてもいいの?このカッコ。」

上目遣いで聞いてみた。

「絶対にダメ!特に日下部みたいな男に見られたら大変!早く着替えなさい。」 

まったく、バカな男。
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