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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第35章 ●嬲る(夢主の場合)●


一瞬思った。

優しいなって。

ダメだ、私は壊れない。

倒れたって立ち上がるし、悟を愛し続けるんだ。

さっきの言葉をもう一度頭の中で唱えた。


「もういいかな。」

そして夏油は私に覆い被さり、下着の横から挿入した。


悟と同じようにするんだ。


目をつぶって悟の事だけを必死に考えた。

「ハァッ、ハァッ、いいよ、恋、可愛いね。もっと激しくしてあげるね。」

すると、夏油の律動は激しさを増してゆく。

肌のぶつかる音が部屋に響く。

その音を聞きながら、思考が停止してゆく。


いつしか私の上には悟の姿。


「アアッ、ヤダァ、悟、イヤァ、さとるぅ!」

「ああ、イキそうだ、恋、恋!」

私の名を叫び続けながら律動は止まった。


「良かったよ、恋。途中、私の事を悟と呼んでいたね。いいんだよ、それでいいんだ。」

気づくと夏油に髪を撫でられながら囁かれていた。


涙が止まらない。

無理矢理されるよりも遥かにキツかった。

どんな顔して悟に会えばいいんだろう。

あの六眼に全て見透かされそうだと思った。


悟は私を許してくれるかな。


「さあ、帰る支度をしようか。」

夏油に促されて起き上がり、下着をつけてもらい、服まで着せてもらった。


まるで着せ替え人形のように。

そしてキッチンでココアを入れてくれた。

何となく味がおかしい気がしたけど、ボーッとしてるせいかと思い全部飲んだ。

「そろそろ電話しようかな。」

「スピーカーにしてあげるからね。」

電話には学長が出た。

硝子も、そして悟も。

悟と話す時少し声が震えた。

そして、何故だか急に眠くなってきた。

どこにいるのかって聞かれてる。

教えなきゃ、教えなきゃ!

だけど口がうまく動かない。

高山家の別荘と言いたかったのに伝えられない。


そして私は意識を失った。
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