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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第35章 ●嬲る(夢主の場合)●


「恋、恋。」

「ウ……ン……しゃとる?呼んだ?」

気づくと目の前に優しそうに微笑む悟の顔があった。

「お帰り。」

軽いキス。

「私……また気絶してた?」

「うん。七海の時も?」

「気絶はしてないよ。こんなの悟だけ。」

「嬉しい。」

優しく抱きしめてくれた。

「私も嬉しい。」

心からそう思う。

心から。

「体操服姿よかったよ。めちゃくちゃ興奮した。」

「悟にあんな趣味があったなんて知らなかった。ロリコンだったなんて。」

「違うよ。恋ちゃんだけだからね。」

「他の女ならまだしも他所の子供に手を出してたら、アンタを道連れにして死ぬから。」

「子供には出してないよ。信じてよ。そんな真顔で死ぬって言うなよ。」

悟がまた泣きそうになってる。

「泣いちゃう?悟おにーさん。」

「いじわるだね、ちっちゃい恋ちゃんは。」

「こんな私は嫌い?」

「ううん、好き。」

「私もだいしゅき。チューして、悟お兄さん。」

「それ、気に入ってるだろ?」

「はやくぅ。」

「はいはい、わがままな恋も大好きだよ。」

悟の柔らかい唇が私の唇に触れる。



これからの事はゆっくり考えよう。


悟と一緒に。


とても満ち足りた気持ち。


だけど、この蜜月は長くは続かなかった。



悟と寄りを戻してから一週間後の昼休み、硝子と一緒に高専近くの店でランチをしていると、店内に建人と高山の姿を見つけた。

「結局落ち着くところに落ち着いたって感じ?」

硝子が言った。

「そうかもね。」

「それにしてもあの2人、まるでお通夜だね。」

硝子の言う通り、建人と高山の2人は黙々と食事するだけで会話をしている様子も、お互いを見つめ合ってる様子もない。

「まあ、2人とも大人しいから……それにしても本当お通夜だね、あれじゃあ。」
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