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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第34章 嬲る


「そんな奴に謝んな!それよりお前はどこも怪我してないのか?」

「大丈夫だよ……悟。」

少し言い淀んだ恋。

「力ずくではダメな事もあるんだね、よくわかったよ。それにしても悟、この子は昔からちっとも変わってないね。むしろ前より若返ったんじゃないか?」

「恋は昔も今も可愛いよ。これからも可愛いままだよ。」

五条さんが実感のこもった声で言った。

「やはり、恋は悟に愛されていると輝くね。私はね、悟に愛されてる恋が好きなんだよ。」

やはり、夏油さんには全く共感できない。

「意味わかんねえ事言ってないでさっさと返しやがれ!」

五条さんが声を荒らげる。

「せっかちだねえ、悟は。まあ、私も実は色々と忙しい身でね。今から出張なんだよ。だから、恋はここへ置いていくことにする。」

「ここってどこだよ?」

「しゃ……とる……たか……や……ま…….」

恋の様子が明らかにおかしい。

「恋!どうした?」

心配そうに叫ぶ五条さん。

「可愛い可愛い恋ちゃんには先ほど薬を飲ませたんだ。そろそろ効いてきちゃったみたいだね、本当可愛いなあ。」

「おい傑!そこはどこだ?」

「さあね。言った通り私は今から出張なんだよ。じゃあね、恋。ゆっくりおやすみ。」

「夏油!どこか教えて!」

家入さんも会話に入った。

「その声は硝子か?久しぶりだね。」

「呑気に挨拶してる場合?恋!そこがどこか教えて!」

家入さんが恋に呼びかけた。

「べ…………う。」

何か言いたげな恋。

「悪いね、もう深い眠りに落ちてしまったようだ。可愛い寝顔だよ。悟、眠り姫は王子の口づけを待っているよ、では。」

そこで電話が切られた。
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