第32章 ●逸る●
「もう、我慢できない。」
サングラスを外し、恋にキスをした。
舌を絡ませる。
久々の感覚。
角度を変えながら。
何度も、何度も。
息をする時間も惜しいぐらい。
「ンフフフフ。」
唇を離すと笑い出す恋。
「何がおかしい?」
「だってさっきまで震えてたくせに。」
口角を上げ、不敵な笑みを浮かべる恋。
「あれは、その……緊張してたんだよ。」
「悟、可愛い。」
「お前もな。」
首にキスを落とす。
「ンンッ!」
「エロい声。もうベッドに連れてってもいい?」
「うん。」
「捕まってて。」
必死にしがみつく恋。
ベッドへ下ろし、改めて恋の体を見る。
ダイヤのネックレス、ピンクのブラ、そして黒の紐パン。
潤んだ瞳、熱を持った肌。
「そんなにジロジロ見られると恥ずかしいよ。」
「可愛いから。」
ベッドへ上がり、キスをする。
もう、止まらない。
赤い耳を舐め、甘噛みする。
「アァッ。」
熱い舌を這わせ、震える指でなぞる。
「ンンッ、アン。」
ブラのホックを外し、ぷるんと露わにするおっぱい。
「おっぱい舐めていい?」
「うん。恋のおっぱい舐めて。」
敢えて口にされると堪らなくなる。
「ンンッ、アァン。」
言われた通りにしてやると、さらに甘美な声があがる。
体をひっくり返し、肩を甘噛みした。
「アァッン!」
そして、肩甲骨で眠る蛇の顔にキスをしてやる。
少し痩せて綺麗になった背中。
腰を指でなぞり、お尻を舐めた。
再び仰向けにして、足を上に上げさせて布を舌で突く。
「ンッ!ヤダァ。」
「ヤダじゃない。クリ舐めさせて。」
布越しに舌で刺激を与えてやると、よがり始めた。
「ンンッ、アンッ、らめぇ。」
「どうしたの?感じちゃうのお?」
「うん、感じちゃう、ヤダァ!」
「ほら、エッチなパンツの中に自分で指入れてごらん。」
「うん。」
今日はやけに素直だな。
「自分で弄ってクリちゃんおっきくしてごらん。」
「ンンッ、アンッ、ヤァ、らめぇ。」