• テキストサイズ

流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第23章 陰る


「ごめんね建人。」

「いいんです。気にしないで下さい。さあ、どうぞ入って。」

「うわぁ、素敵!」

玄関に入るとそこはまるでお洒落なインテリア雑誌に出てきそうな空間だった。

「質が良くて使いやすいものを厳選して集めました。」

「建人っぽい部屋だね。いいの?お邪魔しちゃって。」

「大歓迎です。」

そう言った建人の表情は少し照れていたような気がした。

「ソファ座ってもいい?」

「もちろんです。何か飲みますか?コーヒーかお茶ぐらいしかないですが。」

「コーヒーがいいな。それにしても座り心地抜群だね。」

「ゆっくりしててください。」

建人はにこやかに言った。


昨夜、悟がウチに泊まりに来た。

彼がシャワーを浴びている間に服をハンガーに掛けていると、上着のポケットから一枚のカードが落ちてきた。

「何だろう?これ。」

見覚えのないそのカードにはアルファベットでLAと書かれていた。


どこかの飲み屋かな?とも思ったが、何となく嫌な予感がしたのでそのカードを自分のバッグにしまった。


そして翌日、硝子に見せた。

「それ、ラビリンスの会員カードよ。ほら、わたしも同じの持ってる。」

そう言って財布からカードを出した。

「同じだ。ラビリンスって何のお店?」

「ホテルよ。ラブホ。」

「うそ……」

「あのクズ、またやりやがったな。」

私よりも硝子の方が怒ってた。


昼休み、伊地知を保健室に呼び出して硝子が詰問するとあっさり吐いた。

「す、すみません、家入さぁん、許してください。」

泣きながら謝る伊地知。


彼の話によれば3ヶ月ほど前、任務の帰りに2人でキャバクラに寄った時に悟と意気投合したマミという源氏名のホステスがいたらしい。 

伊地知によれば、悟はマミちゃんと呼ぶそう。

その日、悟は相当酔っていたそうで閉店後にマミちゃんも高専の車に乗せた。
/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp