第19章 掛かる
傑がどろんして……いや、僕と恋が付き合い始めてからあっという間に数年が過ぎた。
僕と恋は高専の教師になった。
そして、僕は昔自分が殺した伏黒甚爾の息子、恵を育てている。
恵は親父に似て胸糞悪いがきんちょだ。
だけど、才能豊かな恵を狙っている輩がいる。
僕は、そんな奴らから恵を守っているんだ。
それなのに、このガキときたら。
「恋ちゃーん、五条先生がいじめるぅ。」
「は?ちょっと待て、僕は何もしてないだろ?」
「だって、こんなの簡単なのも出来ないのか?って怒るんだもん。」
「ちょっと悟!恵はまだ子供なんだからそんな難しい事は出来ないでしょ?」
恵が呼ぶと恋は飛んでくる。
「えー、恋ちゃん、恵の味方なの?」
「悟はすねないの。」
「はーい。」
「いい子。」
「ご褒美は。」
「後で♡」
言う事を聞けばちゃんと後でご褒美をくれる。
「何、いちゃついてんだよ。」
恵が一丁前な事を言う。
「ガキは黙ってろ。」
こうして俺の毎日は順調に過ぎていった。
そんなある日の事だった。
「斎藤美由でーす。よろしくお願いしまぁす。みゆゆって呼んでくださぁい。」
新しい補助監督がやって来た。
「よろしくねぇ!みゆゆ。」
スタイル抜群だなこの子。
おっぱいデカそう。
恋も体の割には大きめだけど、そもそも体が小さいからなぁ。
「いでっ!」
みゆゆに見惚れていたら恋にケツのお肉つままれた。
「鼻の下伸ばすな。」
怒ると言葉遣いが悪くなる。
最近、ますます気が強くなったな。