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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第2章 ●忘れる●


登校初日でいきなりの任務を終え、学校に帰って来た。

「ここが恋の部屋よ。」

硝子が寮へと案内してくれた。

「ありがと。」

お礼を言うと硝子はポケットから携帯を取り出した。

「連絡先交換しよ。」

そう言って携帯をこちらに向けた。

「いいよ。ちょっと待ってね。電源切ってたから。」

私もポケットから携帯を出して電源を入れた。

「…ゲッ。ヤバっ。」 

画面を見て驚く私。

「どうしたの?恋。」

心配そうな硝子。

「あ、ううん。何でもないよ。交換しよ。」

慌てて誤魔化した。



「じゃあね!また明日。」

そう言うと硝子は手をヒラヒラさせながら帰って行った。


私はすぐさま部屋に入り、携帯を凝視する。


着信10件、メッセージ20件。


全部1人の男からだ。


その時、着信音が鳴った。


画面には愛しい男の名前。  


「もしもし?」 

「一体今まで何をしていたんです?連絡もよこさないで。」

電話の相手はかなりご立腹の様子だ。

「ごめーん。学校着いたらいきなり任務で…電源落としてたの。」

平謝りの私。 

「それにしたって行く前にメールぐらい出来るでしょう。全くあなたって人は」


トントンー

その時、部屋をノックする音が聞こえた。

「ま、まさか。」

私はある予感を抱いて鍵を開けた。

「け、建人。」

私の予感は的中した。

「ようこそ、東京へ。一先ず入らせてください。」

スマホをポケットにしまい、七海建人が部屋へ入ってきた。
ドアを閉めて鍵を掛けた瞬間、後ろから抱きしめられた。
キツく、キツく。

「建人、どうしたの?ちょっと痛い。」

恐る恐る聞くと、彼は少し力を緩めてくれた。

「心配だったもので。」

力なく言う建人。

「ふふっ。可愛い建人。」

「可愛いのはあなたです。」

そう言うと彼は私を抱き上げ、ベッドへと運んだ。



そう、何を隠そうこの七海建人が私の恋人。
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