第8章 中学生7
うん。こんな得体の知れない物使えねぇと思い直し
りこのコップとすり替えようとしたとき…
ガチャっ
「タカちゃん?どうしたの?
持ってきたよ〜
はい!これマナルナの分♪」
三ツ谷「あ…ありがと」
「じゃあ、刺繍とかデザイン決めよー!」
りこはパソコンを立ち上げ
コップに手を伸ばす
そのままゴクゴクと止めるひまもないまま飲んでしまった
三ツ谷「あっ!」
「ん?どうかした?」
三ツ谷「いや、なんでもねぇ…」
まあ、惚れ薬なんて、そんなファンタジーなものないよな…
実際飲んだ後に俺を見てもいつもと変わんねぇし…
八戒も俺もバカだな〜(笑)
惚れ薬なんて、この世にあるわけねぇじゃんか…
「タカちゃん、圭介が金の刺繍かっこいいって言ってたよ!
シンプルでカッコいいものとかがいいかな?
英語もカッコいいけど漢字がやっぱりかっこいいよね〜」
ウキウキしてるりこを見ると
余計にバカらしくなってきた…
三ツ谷「ん?どんなんがいいのか見つかった?」
そういってりこの近くに座り
軽く肩がぶつかる
ビクッ
三ツ谷「え?大丈夫?痛かったか?」
りこの顔を覗き込むと少し頬が赤い
「あっ…ごめん…なんかちょっとビックリしただけで…」
三ツ谷「でも顔赤いぞ?」
そう言ってマナルナの熱を確かめる時のように
首に手を伸ばす
子供は首の方が熱があるか確かめやすかったりするから
その感覚のまましてしまう
首に手が触れる
「んっ///」
三ツ谷「りこ?へ…変な声出すなって…///」
「だって…タカちゃんが首に触るから…」
三ツ谷「わり。熱は無いんだな?」
「熱のダルさとかはないかなぁー
身体は熱いけど…少し横になってもいい?」
三ツ谷「大丈夫か?立てるか?」
そう言っててを差し出す
差し出された手をりこは掴み立ちあがろうとすると
少しふらついてしまい視界がぐるっと回る