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ただ、イチャつきたいだけ

第8章 中学生7




「それは、褒めてるんだよね?」

三ツ谷「もちろん!」

「よかった!じゃあ、飲み物持ってくるから座って待ってて!
今日お母さん達仕事で遅くなるらしいから
気にしなくていーよ!」

三ツ谷「え?!親遅いのに俺居たらダメじゃん?!」一人娘の部屋に男がいるのはダメだろ!

「……?なんで?」

三ツ谷「なんでって…」こいつ分かってねぇのか?

「んー…、とりあえず飲み物持ってくるから待ってて〜!!」

パタパタと階段を降りていく足音が聞こえた

少し罪悪感を感じながらもりこの部屋を見渡す
そこには少し幼い姿のりこと場地の2人の写真があった
仲良さげに2人でくっついて遊んでる写真
胸がズキっと痛む感覚…
分かってる…場地はりこにとって親戚なんだし
小さい頃から知ってるなら信用もしてるだろう
でも、やっぱり俺は今のりこと一番に会ったのは俺なのに
マイキーやドラケンに先を越されてる気がしてならねぇ
今まで感じた事のないモヤモヤした感情が湧いたくる…
ポッケの中にあるものを握る手に
思わず力が入ってしまう…



ガチャっ

「おまたせ〜!タカちゃん紅茶ミルクティーしかなかったから
ミルクティーでも大丈夫?」

三ツ谷「ん。ありがとう…」

「…どうかした?ミルクティーあまり好きじゃない?」

三ツ谷「いや…久しぶりにミルクティー飲むから
美味しそうだなぁと思ってさ…」

「たまーに、飲みたくなるよね?!
あ、そういえば昨日ケーキ屋さんの
おいしいクッキーもらったの!食べる?
個包装だから、マナルナにも持って帰ってあげて!
持ってくるね〜!」

再びパタパタと階段を降りる音がする
忙しないなーと思いつつ、先程のもやもやした感情が消えない…



ーーーー八戒『惚れ薬って知ってる?』ーーーー


八戒の言葉が消えない
ポケットから取り出し押し付けられたものを見る
使い方も何も書いていない怪しい小瓶
もし、本当に惚れ薬なんかで
俺だけを見てくれるなら…
藁にも縋る思いでりこのミルクティーに
数滴いれる

三ツ谷「……………」
いやいや、やっぱり何してんだ俺…
こんな得体の知れない物りこに飲ますのか?
薬の力頼ってりこが惚れてくれたって虚しいだけだろ…



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