第8章 中学生7
三ツ谷「八戒、気持ちは嬉しいけど
もし、自分がどうしても手に入れたい人ができた時に使え。
まあ、男なら薬なんか頼らず当たって砕けろってのが本音だけどな」
八戒「でも俺、どうしてもタカちゃんの役に立ちたくて…
使う使わないはタカちゃん次第だから
とりあえず貰ってよ!」
ぐいぐいと押し付け、サッとその場を立ち去る八戒
そんな渡され方をされたからには
受け取らないわけにも行かず
とりあえずカバンにいれる
「終わった?」
三ツ谷「うわっ!後ろから話しかけんなよ…
おう。待たせたな」
「八戒くん、何の用だったの?」
三ツ谷「…さぁ。よくわかんねー。
姿見えたから走ってきただけなんじゃねーか?」
「ふーん…今日も絶好調に八戒くんは
私のこと無視してたね!笑
もー、たまらなく可愛いっ!
このまま無視されるのもいいけど
やっぱり少しずつ仲良くなりたいなー♪」
三ツ谷「無視されたいって笑
お前Mだな(笑)」
「そういうことじゃなくって!!
誰にでも無視されたいわけじゃないよ?
八戒くんは理由がちゃんとしてるから
無視されても傷付かないだけで
タカちゃんに無視されたら悲しいよ?」
三ツ谷「…そーかよ。 俺はお前の事無視しねーから安心しろ」
「ふふっ(笑)タカちゃんならそう言ってくれると思ってた!」
三ツ谷「…なんか、りこ小悪魔になってきてね?」
「え、そんなことないでしょ?!(笑)」
三ツ谷「男を手玉に取って、手のひらで転がしそう(笑)」
「そんなのできるわけないじゃん!!(笑)」
ーーーーーりこ家
「散らかってるけど、どーぞ!」
三ツ谷「おお。しっかり女の子の部屋…か?」
りこの部屋には少女漫画はもちろんのこと
少年漫画もたくさんある
女の子の部屋といったら、ピンクや白で
人形がありレースやフリルがある可愛い部屋を
想像していたが、いたってシンプル
「なにそれ(笑)失礼だな〜
私人形とかほこり溜まるから
あまり置かないんだよね。」
三ツ谷「いや、シンプルだけど落ち着く部屋だよ
逆に可愛らしすぎたら落ちつかねぇからさ(笑)」