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ただ、イチャつきたいだけ

第6章 中学生5



ーーーードラケン目線



「うん!落ち着く香り〜♪!」

そう言って俺の服の袖を、握りくんくんしてるりこ
変態かよって思ったけど、その姿がハムスターに見えてきて

でも、俺の服を握って着てる姿に
優越感が湧いてきて幸せな気持ちだった


「っはっくしゅ!」

ドラケン「大丈夫か?」意外と豪快なくしゃみだな(笑)

「濡れちゃったからかな〜…ごめんね、ドラケンも濡れてるのに服借りてるから」

ドラケン「俺が貸したかったからそれはいいけど…」

ドラケン「俺んちすぐそこだから来る?
シャワーとかなら浴びてけるけど…
服も乾かして行けよ」
正直下心がないわけでもない
俺の家に引かないかどうかも多少心配だけど
今日マイキーとりこの様子がおかしかったから
それを、聞いときてぇし…

「………」

あー考えてる、考えてる。

下心見抜かれたか?
嫌われたりしねぇかな?

「ドラケンのお家行ったら、マイキーとタカちゃん怒らない?」

ドラケン「そっちかよ!!」

「ん?そっちって?」

ドラケン「あー、いや。こっちの話。
状況が、状況だから怒るとかねぇだろ。
りこが風邪引く方が怒ると思うぞ」

「確かに風邪引いたら元も子もないよね…
うん、じゃあお邪魔しようかな♪
走って行くよね?どっち方向?」

ドラケン「あー、もう着いてんだ。ここ」

実は雨宿りしてた所が、すでに俺んち。

「そうだったの?!
ここって…お店とかが入ってるビルなんじゃないの?」

ドラケン「まー、そうなんだけどさ(笑)
俺実はー…」
俺の生い立ちを軽く話した
そうするとりこは
「辛かった?でもこれからは私たちいるから
いつでも頼ってね!助けれる時には助けるから!」
お互い気負いしない言葉をくれたことが
俺にとって楽だった

今までは「絶対助けるから」とか言ったやつに限って
「絶対」はなかったり
親に捨てられた話を聞くと「可哀想な子」として見てきたり…

でも、実際俺の部屋に入ると引かねぇかなぁ〜…




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