第2章 中学生
マ「あー、こちらマイキー。
二人並んで歩いている模様。
おそらくこの道だとゲーセンに向かうと思われます。どうぞ。」
三「こちら、三ツ谷。
どうやらマイキーの読み通り
ゲーセンに向かうということで間違いないです。どうぞ。」
周りの人「ガラの悪い中学生がなんかしてる…」
「ここのゲーセンでいい?」
ド「いいぞー」
店内に入ると結構うるさい
「ねぇ、ドラケン!何かしたいのある?」
ド「?」何言ってんのか聞こえねぇ
一生懸命大きな声で伝えても
ドラケンには聞こえてない
背伸びしてもう一度言うか…と思ったとき
ドラケンの整った顔が一気に近づいた
ド「わりぃ、なんて言ったか聞こえなかっ 」え?!顔ちかっ!!
背伸びするタイミングとドラケンが顔を近づけるタイミングが
合ってしまい思いのほか顔が近くなった。
いきなりのドラケンのきれいな顔が近づいたことで
顔が真っ赤になってしまう
ヤバいヤバい!!
ドキドキしているのバレル!
ド「いきなり近づくな。心臓もたねぇから…」///
どきどきしてるの私だけ?と思い
ドラケンの顔を覗き込んでみると
ドラケンの顔も真っ赤になっていた。
「え、ドラケンも照れてる?」
ド「うっせぇ、こっちみんな!」
なにこれなにこれ!
ドラケンかわいすぎじゃない?!
「ねぇ、ドラケン。私も今ドラケンと同じ気持ちで
ドキドキしているよ…///」
ド「そうかよ。」
どことなくその声は嬉しそうだった。
モブ「あっ!ドラケン君ちわーっす!」
ド「おう」
「誰?」
さっきまでの照れた表情が一気に
いつものドラケンに代わってしまい少し寂しい。
ド「分かんねぇ」
「あれ、どうみても年上だよね?
挨拶なんかされて、あの人に何したの?」
ド「…言いたくない」
あ、”分かんねぇ”から”言いたくない”に変わった。
これ、最初は忘れてたけど、ちゃんと思い出したパターンだ。
「ドラケン、男の子の世界だから私分からない事とか理解できないことあるけど、無茶だけはしないでね。負けないことより命を大切にして。自分のも相手のも」