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ただ、イチャつきたいだけ

第2章 中学生





「おい、三ツ谷」

「なんだよ」

「放課後。分かってるよな?」

「ああ。勿論だ」

「「尾行だ」」







今日はなんか1日、マイキーも三ツ谷も
ピリピリしてたなぁー
後ろと横からすっごい見られてる気がしたもん


「ドラケン、帰ろ!!」


「何処行きたいか決まったか?」


「んー、ご飯食べながらゆっくり話してもいいし
カラオケとか、ゲーセンとかもいいよね!
ドラケン歌もうまそうだし!」


「「カラオケはダメ」」


「びっくりしたー!
後ろから2人ともなんなの??」


「りこ、もうちょっと危機感持て。
男と密室になるってことは
そういうことされても文句言えねーんだぞ」


「でも、ドラケンなら「ドラケンでもだ!」」


「ケンチンがいくら紳士でもだーめ。」


「お前はまだ、俺らの男の部分を知らないだけで
俺らはちゃんと男なの分かってる?」

マイキーに顔を覗きこまれながら問われる
そんな風に聞かれると何か悪いことしたような
気分になるから、少し落ちごむ…



「男の子ってのは理解してるけど…」


「男の子じゃねぇ、“男“だ」

「っ………」
なんでこんなに怒られてるのか分からなくなって
俯いてしまう
マイキーも三ツ谷もそんなに言わなくていいじゃん
そう思うと段々腹が立ってきた


「マイキーも、三ツ谷もそんなにりこを責めるな
なあ、りこ。
俺らは男でりこを1人の女としてみてる。
それだけの事実でいいから、忘れんな。
もしかしたら、これからはみんなで
仲良しこよしって訳にいかねぇ時が来るかもしれねぇ」


「え、それってどういう「好きなんだよ。」」


「え?」


「マイキー_も俺も三ツ谷も。
みんなお前が好きなんだ。
今までお前は俺らのことを『LIKE』の好きだったろーけど
俺らはいつだって『LOVE』の好きなんだ。」



自分の顔面がどんどん熱くなってきてるのがわかる

みんなの表情が真剣な綺麗な目でこっちを見てる

思わず目を逸らしたくなるような…


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