第10章 中学生9
男「なに?きみたち?俺とこの子の時間邪魔しないでくれる?」
◯◯「おにーさんの名刺もらっちゃうねー
りんどー電話して」
竜胆「面倒事に首突っ込むなよ…」
◯◯「はーやく。でんわー!」
男「まっ!まて、会社に電話するな!」
竜胆「じゃあ、その子から手離してもらおうか?」
男「わ、分かったから…」
青ざめた男の人はわたしから手を離すと
他の車両に走るように消えていった…
◯◯「だいじょーぶ?」
「あっ!はい!ありがとうございます」
勢いよくお辞儀を、する
◯◯「ははっ!そんな緊張しなくていいから(笑)
ねー竜胆♡」
竜胆「はぁ…本当ににーちゃんは…
りこ。俺たちの事分かんねー?」
りんどー?そういや、こんな珍しい名前あまり聞かない…よね?
りんどーって…あのりんどー…?
考えながら顔をあげると…
◯◯「わーっ!やっぱりこじゃん!
懐かしいー」ぎゅっ
「えっ?!え?!竜胆に蘭ひゃん?!」
結構な力でぎゅーっとされているため苦しいし痛いし、
上手く喋れない
竜胆「…にーちゃん、りこ苦しそう」
蘭「え?俺に抱きしめられて苦しいとかある?
嬉しすぎて過呼吸起こしてんじゃない?」
竜胆「そんな訳ないだろ?」
「ら…らんひゃん…ほんとにくるひぃ…」
蘭「はいはい。」
そう言って渋々解放されて、空気が一気に肺に入ってくる
「っすーはーっ…やっと息できる…
蘭ちゃん、竜胆…久しぶりだね!元気してた?」
竜胆「りこはもう中学生なってんのかー」
「この前入学したばっかだよ!」
蘭「制服似合ってるー」
「少し照れくさいね…ありがとう♡」
竜胆「ところでさっきの男なに?」
「あー…多分いわゆる痴漢?後は援交しないか言われてた…」
蘭「りこは可愛いんだから気をつけないとー
蘭ちゃん、りこの初めてがあんな人だと
悲しむかんな?」
「ははっ…」苦笑い
竜胆「……?まあ、無事で何よりだよ」
そんな話をしていると電車が止まる
「あ、駅着いたね……『どごっ』
ん?のんか外から鈍い音…いやな予感
マイキー「りこーーー!大丈夫か?!」
「マイキー?!え、やっぱり今の音って…」
マイキー「ん?俺がのした♡」
「…やっぱり。そこまでしなくても…」