第10章 中学生9
ーーーガタンゴトン
出発し始めてしばらくすると
お尻に違和感がある
気付かなかったけど後ろに男の人がぴったりくっついてる
すぐに降りるため出口付近に掴まって立ってるからか
あまり、周りの人も気にしてないみたい
段々お尻に当たってるのが、触ってる感じ…に変わってきてる…?
逃げようにも逃げられらない…
触ってきてる手を払おうと思い手を動かす
パシっ
後ろの人に手を掴まれた
男「んー、君可愛いね〜
お尻触られても抵抗しないって事は
こう言うことに慣れてる?好きなのかな?」
男の人が耳元で話してくる…
鳥肌しかない…
声からすると思った以上に若いみたい
「あなたが勝手に触ってきたんでしょ?!」
って大きな声で言えたらどんだけ楽なことか…
本当に怖い時は声が出ないもんなんだ…
男「手もスベスベでキレイだね〜
お兄さん、君みたいな可愛い子大好きなんだ♡
お小遣いあげるから次の駅で一緒に降りて
お兄さんといい所いこっか?」
抵抗しようと思い振り返ると
男の顔が間近にあって驚いて声を出しそうになった
「っ「はい、静かにしてねー」」
男に口を手で塞がれる
…若い、顔立ちがいいのに何故こんな事してるのか分からない
イケメンが好きな私でも知らない人に触られると嫌気がさす
「あー、やっぱり君俺好みだ
お兄さん結構お金持ってるからお小遣いたくさんあげるよ?
あ、それともセフレとかの方がいいかな?」
…ーーブロロロロローーー
ん?バイクの音?
そう思って男の手を払い外をチラッとみると
そこには、バイクに乗ったドラケン、ドラケンの後ろに乗ったマイキー
それぞれバイクに乗ったパーちんくん、タカちゃん
「…みんなっ!!」
男「え。あれ君のお友達?
もう、早めに次の駅で降りて行こうか」
みんなの姿見たら少し気が緩んで声が出るようになった
「…行かない。大声出しますよ」
男「頑固だねー…こんなイケメン中々いないよ?
あのお友達より僕の方が顔もテクニックも上手だよ?」
そんな言葉を聞いて怒りが沸点に達し声を張り上げ怒ろうとしたら…
◯◯「へー…◯◯商事の◯◯さんって言うんだーー」
そこには恐らく男のカバンからすくねた
男の名刺を手に持ってひらひらさせてる人が1人
その隣に名刺を手に持ってる人を静止しようとしてる人が1人