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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第3章 刺客





「ーーあと、お前!」


「一件落着ですね!主!」


男はニコッと笑ってゼンに言うも


「誰が主だ!」


とゼンに怒られた。



「いいか

お前は俺の目の届くところに
いてもらうからな……」


胸ぐらを掴んでゼンが言うと


「そう警戒しなくても…

あの子にはもう手出しはしませんよ


気に入ったし

ーーあんたのためになりそうだ」



そういう男を、ゼンは廊下から突き落とし

「ミツヒデ、木々、あかねー…
こいつ何とかしてくれ」



「了解ー」


「え!?

木々さんたち、下に!?」


白雪も廊下から顔を出して下の様子を伺う


「あ、ほんとだ…

…あの人、何者なのかな」


「ちっ…着地しやがった…

さぁな…

まぁ、あいつらに任せておけば
問題ないだろ


心配ない」


そういうゼンの横顔は穏やかだった。


「ーー…

そっか」


そんなゼンを見て、白雪は笑顔になった。



「ゼン」


「ん?」


「いつか私

自分で門をくぐれるようになって

ゼンの味方になりに来る」


ゼンは一瞬驚いた表情になるが、すぐに笑顔になり


「心強いな

俺も待つ

この城で」


そう返した。

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