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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第3章 刺客






クラリネス王国 首都ウィスタル

王城ー…




「やー白雪!

すまない、門まで迎えが間に合わなくて…
止められなかった?!」


王城内を歩く白雪をミツヒデは呼び止めた。


「ミツヒデさん!

大丈夫でした
通してもらえるよう
ゼンが門番の方に言ってくれてるみたいで」



「あ、そーか、良かった」


ミツヒデは急いできたのか少し息が乱れており、数回深呼吸し、白雪と2人歩き始めた。




「実は
ゼンがー…

この間公務で外出したんだけど

その後忍びで地方に視察に行って
城への帰還を無断で遅らせてね

その事で…ちょっと周りに
きつく言われたみたいで…」


「落ち込んでるんですか!?
ゼンが?!」


「ははは
いやー
それが」

ミツヒデは扉をノックして、入るよーと声をかけながら扉を開けた。


「反省を態度で示すって

休みもせずに執務室に
篭もり続けてるんだ」




部屋の奥には、書類に向き合い、机に座った不機嫌なゼンがいた。



「白雪........................?」




部屋に入ってきた人を見て、ゼンは…


「幻聴…?」



「いや…まだ何も喋ってないけど…
本物だよ」



「俺と木々とあかねで呼んだんだ

「寝てる暇があるなら白雪と会う」って
ゼン言ってたろ?」


「なっ…


それは!
お前らが寝ろ寝ろやかましいから!!」



顔を赤くして抗議するゼン。

木々は白雪に事情を説明した。



「なんか意地になっててね

なんとか休ませたいんだけど…」



「私

今日は帰るよ

次にいつ会えるか分からないけど…
今日は仕方ないね」



「................」



「書類の署名に
白雪の名前を書いたりしだす前に
少し一緒にいればいいのに…」


ボソッとゼンに聞こえるように言う木々に


「どんな症状だ…」


「じゃあ
お邪魔しましたーーー…」



ガタッ!!


「卑怯だぞ
お前ら…」


「「承知しています」」


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