第2章 お出かけ
コトの街ーー…
「はーーっ
嬢ちゃん、珍しい髪色してんなぁ!!
こっちの嬢ちゃんはべっぴんさんだ!」
白雪とあかねを見た男が声をかけてきた。
「おれァ船乗りだから
大陸中行くけどよ
赤いのには会ったことなかったぜ!」
「ほーー
大陸中ですか!
いいですね!」
「何?!赤髪?!」
赤髪に反応して、2~3人の男が寄ってきた。
「ちょっと、見せ物じゃないんだけど。」
あかねが白雪の前に入ると
「お!べっぴんさんじゃねーか!
今夜どうだい?俺と…」
「おいおい!バカ言うんじゃないよ!
…俺とだよな?」
「ふふふ…
それで、なんで皆さん赤髪にそんなに反応するの?」
あかねは男たちをあしらいつつ聞くと
「だって、前にタンバルンで噂んなってたぜ!
馬鹿王子が見惚れて
掴み損ねた娘が居るってよ!!」
ぷぷぷと笑いながら言う男たちは
酔っ払って面白がっている様子だ。
「お嬢さんたち、今日はなんだい?
観光かい?」
「........だいたいそんな感じです」
「ちなみに、帰りの船って…」
白雪とあかねが男たちと話している姿を
後ろから見ている男がいたー…。