第1章 出会い
シャクー……
「ん、美味しいね」
もぐもぐと噛みながら、あかねが言う。
「お、おい!
俺がー……」
「あかね、行儀悪いなー
自分で取らないとダメだぞ
それに、ゼンも食べようとするなよ」
「!!!!?」
階段にミツヒデと木々がいて、あかねの食べかけの林檎を食べようとするゼンを制した。
「な、何見て……
呼んでないだろ、引っ込んでろ!!」
しようとしていたことを見られていた恥ずかしさから、ゼンは顔を赤くして言った。
「うわっ
傷つくなー!」
「ーーーーーー!!!」
(…ん?なんか……
そうか、これって…)
2人が言い合う中、あかねは口元に手を当て、考え込んでいた。