第11章 共にあるもの ※
「おっと・・・もう空か・・・」
2人でどのくらい話していたのか。
いつの間にかワインのボトルが数本空いていた。
「結構飲んだね。まだあったかな・・・」
あかねはそう言いながら立ち上がると、一気に酔いが回ったのか、クラっとふらついた。
「おっ!・・・と。大丈夫かい?」
オビは咄嗟に立ち上がり、あかねの側へ行き身体を支えた。
「ありがと。ちょっと飲みすぎたかな・・・オビ、ほんとに酔わないよね」
気づけばあかねは、顔だけでなく耳から胸元まま赤くなっていた。
「いやー俺も酔ってきましたけどね」
そう言いながら、オビはあかねをソファに座らせ、そのまま隣に座った。
「見えない・・・」
あかねがオビの方を向こうと顔を上げると
ちゅっ・・・
「・・・・・・なに」
「いや、かわいいなぁと思って。」
オビはあかねに優しく口付けた。
「か、わいくないよ」
酔いが回っているからか。
ニッと笑顔を作るオビはどこか欲情的で。もっと触れたい・・・そうあかねは思った。
「んっ・・・」
あかねは自然とオビの首に腕を回し、自らオビへ口付けた。
はじめは触れるだけ。
1度離れてオビを見ると、今度はどちらともなく口付けた。