第1章 出会い
「!」
ガタッ
「ラジとかいう
バカ王子か!」
テーブルに手をついて行き良いよく立ち上がったゼンは、痛めた右手を行き良いよく着いたわけで、言い終えた後に痛みに悶えた。
「通りで、昨日は国境の街が少し騒がしかったわけだね。」
「あかね!」
白雪とゼンのところに、外から戻ってきたあかねが声をかけた。
「お前、昨日いなかったのは国境まで行ってたからか?
まさか.....」
「うん、ちょっと騒がしい気がして。
あ、でも国境は超えてないよ。
見てただけ。
それなら良いでしょ?」
「まぁ…....
ただ、今後はちゃんと行き先を言っていけ。」
「はーい。ごめんね。」
あかねは笑ったままゼンに答えたため、ゼンは、ほんとに分かってるのか…とため息をついた。
「さすが…
隣国にまでも…」
白雪はボソッと声を漏らす。
「相手が相手、ね
まぁ
国境通過の記録から何から
調べさせたのかもな
1度欲しいと思ったものは
自分の所有物に数えるんだろ
さすがだな」
ゼンはソファへ座り治した。
「........
カゴに入れるくらい
わけないか…」
「え……」
白雪は、カゴの林檎を1つ手に取り、、
「........」
悲しそうに林檎を見つめ、
「なんちゃって」
そう言って、正面のゼンに力のない笑顔を向けた。