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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第9章 ラジ王子の訪城




コンコンッ・・・


あかねは、ゼンの執務室まで来ると、ノックをしたまま外で待った。


普段ならすんなり入るのに、イザナについている今は、それが少しはばかられた。




ガチャ・・・


「?!あかね?」


開けてくれたのはミツヒデだった。


「久しぶり。
同じ城にいるのに、
付く人が違うと全然会えないね」


「あかね」


奥で仕事をしていた木々も、あかねの声が聞こえて来てくれた。


「木々!やっと会えた」


「お、俺は?」


「ふふ・・・ミツヒデも!」


「お、おう・・・元気そうでよかった」


万遍の笑みで言われて照れるミツヒデ。
ようやく3人揃った、という感じに、あかねは嬉しくなった。



「あれ、ゼンは?」


いるはずの主がいないことに気づき、ミツヒデに聞く。


「あぁ、夜会の件で少し出てるだけだよ
もう戻ってくると思う」


「そっか
2人も夜会出るよね?
それまでイザナ様が自由にしてていいって言うから、こっち来たの」


「そうか」


ミツヒデはあかねの頭を撫でる。


「ねぇ、あかね
イザナ様、何か言ってた?」


「ん?何かって・・・

あぁ、白雪のこと?」


木々が真剣に聞いてくる。

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