第8章 甘い一夜 ※
「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫?あかね嬢・・・」
オビはあかねの横に倒れ込むように寝転んだ。
「ん・・・オビ・・・」
あかねはオビの方に顔だけ向け、呼んだ。
「なんだい?」
オビもあかねの方を向くと
「幸せ・・・」
そうニコッと笑うと、あかねはすっ・・・と目を閉じ、寝息を立てた。
「ほんっとに・・・この子は・・・」
オビは目を見開いた後、ふっと笑い、あかねを抱き寄せた。
オビは後処理をしたあと、眠ってしまったあかねの頭の下に腕を入れると、あかねはオビの胸にすり寄ってきた。
「起きたの?」
「ん・・・」
オビはあかねに声をかけるが、あかねは眠ったままだった。
無意識に自分にすり寄ってきたあかねに愛しさが増し、オビは自分の中に閉じ込めるように、布団を直して眠りについた。