• テキストサイズ

赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第1章  出会い




「ーーで

なんでついてくるの
ゼン」


白雪は森の中を歩きながら、後ろから着いてくるゼンに向かって聞いた。

「怪我した娘を1人で森に出すなんて
紳士の名折れだからな

こんな嫌がらせを受けてもな」


ゼンはほどけた包帯を見せるように腕を軽く振った。



「はー…

私は薬草の勉強で
山と森に離れてるから平気だよ


街中とは違う時間と空気の流れがあって

居心地もいいしね」


包帯を軽く巻き直しながら、白雪が言うと



「あぁ…

それわかる」



ゼンは穏やかな顔で森を見ながら答える。



(あ、こんな顔もするんだー…)

「今のは素直だね?」

白雪は、ゼンの意外な一面を見て、笑顔で言った。



/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp