• テキストサイズ

赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第6章 ラクスド





「ゼン王子」


窓の外には、木を伝ってきたオビの姿。

ゼンとミツヒデは執務室で仕事をしていた。


「・・・なんだオビか」


「ハハハハ
なんだとは冷たいですね、主」


「主じゃない」


そう冷たく言うゼンに


「やだな
俺の手綱は
あんたに預けたじゃないですか」


「預かってない!
ったく、あかねはどうした!」


「木を移動手段に使うなよオビ・・・
兵に捕獲されるぞ」


「あかね嬢は、今日は別行動ですよ

それより
今下で耳にしたんですがね

主の管轄領のラクスド砦に出した使者ー・・・
帰ってきてないそうですよ」


「!」


「じゃあ、連絡はとれないままか」


ゼンは、パタンと本を閉じた。


ミツヒデも、

「やっぱり砦内でなにかー・・・」

そう言いかけた時、執務室に兵士が1人来た。


/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp