第2章 infinite loop
「ね、キド、セト見て…サクヤが幼く見えるよ!」
「あ、ホントっす!ほら、高い高いー」
緑色に抱き上げられニコニコと高い高いをさせられる。
『は、放せよぅ!俺は高いところが駄目なんだぁ!』
身をじたばたさせ、なんとか地に着地する。
目線が低いからか…3人がとても大きく見えた。
「(っ…//)」
「(…何あれ、可愛すぎるんだけど、お持ち帰りして良いかな!?//)」
「(や、ヤバいっす!かなりの破壊力//)」
3人が一カ所に集まり何やら身を悶えているが、
俺にはきっと関係ないことだろう。
徐々に、瞳の熱が下がる。
伏せた目蓋を開くと、いつもの目線の高さに戻る。
「あーあ…残念」
「そうっすね…」
「ま、まぁ…これから、よろしくな。お前の団員ナンバーは10だ。」
キドが握手を求めてこちらに向ける。差し出された手を俺はしばらく考えた後、ぎゅっと優しく掴みメカクシ団に入ることを決意した。
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また同じ時を繰り返すなんて…その時ばかりは忘れていたんだ。
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「ところで…お前達はまだ自己紹介はまだだろ?」
キドの一言に2人して顔を見合わせる。
『別に良いよ。見たまんま言うし…黒色、緑色で。』
「くっく…く、黒色、緑色ってあ、安直っ…くっく」
黒色が腹を抱え転げ回り
「酷いっすよ!ちゃんと名前で呼んで欲しいっす!」
「っ~…あー面白かった。じゃ僕が先ね。僕は団員No.3カノ。鹿野修哉だよ。よろしくねー。」
「あ、カノ狡いっす!……俺は団員No.2セト、瀬戸幸助っす!サクヤさんと仲良くしたいんでこれからよろしくっす!!」
黒色……もといカノはニヤニヤしながら、緑色……もといセトは元気よく自己紹介を終えた。
最後にキドがマリーが部屋に引き籠もっているが…後で紹介すると言いこちらを見て自己紹介の催促する。
『初めまして……かな。俺の名前は十六夜サクヤ。
これから、世話になるがなるべく迷惑を掛けないように……「組織って言っても、そこまで固くなんなくて良いんだよー」