第40章 retrieve*
「はは…泣くなよ」
「はぁっ…はぁっ…っ」
「気持ちよかっただろ?」
優しく髪を撫でると、
ランはただ苦しげに呼吸を繰り返して顔を火照らせている。
そんな彼女にフッと笑みがこぼれる。
「喋れなくなっちゃってるランも可愛いな…」
この存在が愛おしすぎて
隅々まで知り尽くして愛したくて仕方ない。
「はぁ…ほんと、好きだよ…」
「んんっ」
まだ苦しそうなランの口を
たまらず塞いだ。
「んっ…んんっ……」
舌を追い回し、奥から絡めとる。
溢れ出る唾液を啜るように角度を変えて舌を吸い上げた。
それだけでまたヒクヒクとランの体が反応する。
「はぁ…たまんねぇ…
もう抱くから。」
ゴムを手早く装着し、
ランの足を割り、自身を充てがう。
「……っく……相変わらずキツ…」
ランの震える腕を首に絡ませ、
ギュッと抱き締めながら奥まで貫いた。
「はっ……やべぇ…すぐイッちまいそ…」
まだヒクヒクと脈打っているランの中が、凄まじい快感を煽ってくる。
柔らかいランの体も心地よくて、
心の底から幸せに感じた。
「んっ…はぁっ…あっ…あぁっ…隆っ」
ゆっくりと動き始めると、
ランの中が逃すまいと更に締め付けてきた。
「はっ… ラン……すげぇ気持ちいい…」
徐々に無意識に律動が速くなる。
ランの首筋につい吸い付き、
痕を残してしまった。