第39章 respective
ホワイトデー間近になっていた。
隆に何をあげよう…
なんだか最近バタバタしていたし、なんにも考えてなかった。
バレンタインには逆チョコとしてとても嬉しすぎるものを貰ってしまったんだからお返ししないなんてわけにはいかない。
ということで、いろんな人に相談してみることにした。
まずは親友の柚葉だ。
「え〜、そんなん自分で考えなさいよ。
自分だけで考えてこそ意味があるんだよ?」
「………。」
そうかもしれないけど考えてもわかんないんだってば!
仕方ないから次は八戒に聞いてみよう…
「あ〜タカちゃんにあげるもんなら、食いもんでも物でも、そりゃちゃんとした完璧なもんじゃなきゃだめだよなぁ〜。俺にできるこたねぇけど応援してるぜ!」
……そうだよね…。
うん、何も言えない。
こうなったら…
そうだ!隆の周りの人!
同中の林良平!
「俺別に三ツ谷に四六時中くっついて歩いてるわけじゃねーからあいつの趣向なんてわかんねぇよ。なんか食いもんじゃダメなの?
つぅか俺が聞きてぇよ。俺安田さんに何返そう〜」
……だめだ。
聞いた私が馬鹿だった。
っあ、河田兄弟は…?!
「は〜?ホワイトデーにまでランが何かやる必要はねぇだろ」
「兄ちゃんの言う通りだよ。三ツ谷があげる日じゃん」
だからそういうことじゃないんだってば!
誰に聞けばいい情報が得られるかな…
うーん…もう誰に聞いても無理かも。。
万次郎なんか絶対ふざけたこと言うだろうし。
堅は…
本当に残酷なことだけど、
エマにお返しをすることがもうできない。
となればもう1番頼れるのは…
1番多くバレンタインをゲットしてた千冬とか…?