第36章 regain
あれよあれよと放課後になってしまい、
学校の友達ともお菓子の交換をした。
「ランちゃんすごーい!
こんな難易度高いものよく作れたね〜!」
「しかもおっきいしピンクと青の2色だ〜!
すごーーい♡」
マカロンを前に、口々にそう言われた。
「ははは…頑張ったんだよ。夜中まで。
ちなみにあと200個以上は作ったよ。」
「「「えええ!!!」」」
そりゃあ驚くよね。
大きめだけど、1つじゃなんだか味気ないし、隊員のみんなには2個ずつあげようと思って死ぬほど頑張った。
だからハッキリ言ってけっこーフラフラ。
しかも言われた通り、マカロンはめちゃくちゃめんどくさい難易度高いお菓子だ。
だから時間かかったし、もっと簡単なものにすれば良かったと途中から後悔した。
しかもラッピングにも一応こだわったわけだし。
「あのイカつい彼氏さんにもマカロンあげるの?」
……え、イカつい…?
「あ、ううん!ハート型のチョコケーキ!
もー死ぬほど頑張って危うく死にかけたんだから〜」
「えっ!見たーい!見せて!!」
ランがドヤ顔で写メを見せると、
皆、これでもかというほど目を見開いて言葉を失っていた。