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progress ~東リべ卍~R18~

第36章 regain



「うぅー…おはよぉ…ござ、ま……」


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昨夜遅くまでずっとお菓子作りに奮闘していたため、かなりの寝不足だった。


「ラン大丈夫〜?
マイキーより遅く起きてくるとか相当だねー」


エマが出してくれた朝食をチビチビと食べながら、重い瞼を擦る。


「ホント平気〜?
東マンのみんなの分くらいは手伝おうかって言ったのに、私がやらなきゃ意味無いとか言うからウチは先に寝ちゃったけど」


「うん…平気…」


あくびをこらえながら味噌汁をかきこんでいると、寝癖のすごい万次郎が顔を覗き込んできた。


「へぇ〜っ!ちょおおお楽しみ〜♡」


「ほんっとランって優しいよね〜
しかも結構難易度高いもの作ってたし〜」


「早く俺のちょーだいよ!」


「マイキーランに感謝しなさいよね〜
すごーく大変そうだったのに全部一人でやってたんだから〜東マンの奴らも土下座くらいしたほーがいーよ」


ランはごくごくと水を飲むと、
寝癖のついた頭をかきながら寝ぼけ眼で冷蔵庫を開けた。


「はい、これ万次郎の分」


掠れた声でそう言って、万次郎の前に大きめのチョコケーキを置く。


「わぁぁあーーっ!すっげーーっ♡♡
想像以上にうまそ〜っ♡さんきゅーーー」


万次郎は目を輝かせてパシャパシャと写メを取りだした。

それは4号サイズくらいのチョコケーキ。
白いチョコペンにカラースプレーや飾りを置いてデコってある。

よかった…
とりあえず万次郎は満足してくれたみたいだ。
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