第35章 repel*
何度もキスをしながら力強く腰をうちつけてくる。
耐えるように顔を歪めている三ツ谷の色気が凄まじくて、ランはこれ以上顔を直視できなかった。
「…くっ… ラン…俺を見て」
「むっ…り…っ」
「見ろよ…」
恐る恐る目を開くと、
少し動きを緩やかにした三ツ谷と目が合い、
切なげに微笑まれた。
「そうして俺だけ見てろよ…」
「う…んっ……はぁっ…あっ…」
ゆっくり抱き起こして対面する形で上から突き上げられ、ランは三ツ谷の体に強くしがみついた。
すごい奥まで来る…
おかしくなりそう…
「あっ…あっ…んぁっ…」
「はぁっ…はっ…やべ…気持ちよすぎ……」
最奥を激しく突かれて
頭がクラクラする。
意識が飛びそうなくらい感じてしまう…
「隆っ…もっ…無理っ…イッちゃっ…」
ガブ!
「っっ!!」
急に首に噛み付かれた三ツ谷が一瞬ピクっと体を強ばらせた。
はぁはぁと息を荒らげてグッタリしているランが、「ハッ」と三ツ谷の噛み跡に気が付いた。
「っっ……や…だ…ごめっ、ごめんっ…」
「………。」
三ツ谷は驚いたように目を丸くしている。
「…なに…してるんだろ…私っ…
ホントにごめっ…サイテー私…っ」
「…… ラン?別に大丈夫だこんなの。」
「でも痛そうだしっ」
「見くびるなよ?俺そんなヤワじゃねえんだよ」
三ツ谷はニコッと笑ってまたランを押し倒した。
「こんなんかすり傷のうちにも入んねーよ」
泣きそうな顔で噛み締めている下唇に口付け
優しく髪を撫でた。
「てか俺もいっぱい俺の印をランに付けてるし、好きな女と愛し合った証って感じで俺は嬉しいよ」
その甘い言葉に心臓を鷲掴みにされた感覚がした。