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progress ~東リべ卍~R18~

第33章 realm



後日、ファミレスで万次郎と会い、
全てを話す三ツ谷は落ち込んでいる様子ではなかった。

ただただ優しげで切ない表情を浮かべていた。



「なんだよ…それ…
別れたってこと?」


「…ん…。そうなんじゃねぇかな…
よく分からねぇ……」


それを聞いて眉間に皺を寄せ口を開きかけた万次郎を、三ツ谷が制した。


「でもマイキーのせいじゃねぇから」


「は」


「俺らの問題だから」


まさに今、自分のせいでー…と言おうとしていたのを遮られた。


「……。」


なんなんだろうなこの気持ちは…。
本当だったらこれは、好都合なはずで喜ぶところなはずなのに…

どうしてこんなに虚しくて悲しい気持ちになるんだろう…

やっぱり俺は…
2人が心の底から幸せじゃないと…
俺自身も幸せじゃねぇんだな…

わかった気がした。ようやく。


「……どうすんの?」


「うーん…どーしようなぁ…」


三ツ谷はジュースのストローをくるくると掻き回しながらずっとその波紋を見つめている。

そこには何が映っているのだろう?


つうかこいつ


ホントなんでこんなに


強ぇんだろ。

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