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progress ~東リべ卍~R18~

第33章 realm



後日、三ツ谷は部活を休んで放課後ランに会いに来た。

そして言ったその言葉に、
ランは目を見張る。



「……は?」



「だからさ、
マイキーも悪気があったわけじゃねぇんだって。」



「何言ってんの?!なんでこっちが被害者なのに許さなきゃなんないの?!何も悪いことしてないのに!!」



突然大きな声を出すランに、
三ツ谷はビクッと怯んだ。



「学校でも変な噂ばっかされて…もうやだ!」



「ラン落ち着け」



「みんな私がレイプされたんじゃないかと思ってるんでしょ?!そうじゃなかったとしても、痴漢されたくらいでまだ引きづってこんなビクビクして…撃退すらもできなくて…そんな私ダメな奴でウザイってみんな思ってんでしょ!」



「ちょっと待て!冷静になれよ。
誰もンなこと思ってねぇよ」



「なんなの?!私が悪いの?!
私が今、どんな気持ちか知ってたのにあんなキスまでしてっ」



勢いに任せて言ってしまってからハッとなった。

鼓動がうるさく速度を増しているのが分かる。


恐る恐る三ツ谷を見ると、
三ツ谷は複雑そうな顔をしていた。



「…うん。そうだよな」



「え…?」



万次郎にキスされたこと…
知ってるの?


なんで……?




「なんで…なんで黙ってたの?」


「・・・」


「隆は…万次郎なら私が何されてもいいと思ってんの?」


「そうじゃねえよ。」


「じゃあ何?!なんで黙ってたの?!
私のことなんだと思ってんの?!」


「落ち着けってラン」


パシッ!


「触んないでよ!!」


伸ばした手を払われた三ツ谷は
傷ついたような顔をして目を見開いている。

それでも感情的になってしまっているランは、頭に血が上り息も上がっていた。


「隆は私が誰にどうされてもいいと思ってんだね…」


「んなわけねぇだろ!いいかげんにしろよ!」


突然の怒声にビクッとランが強ばる。
目からジワジワと涙が溢れてきた。
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