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progress ~東リべ卍~R18~

第33章 realm



「マイキー、それはお前が悪い。」


部活動終了後、
項垂れている万次郎の話を聞いて
三ツ谷がキッパリと言い放った。


てかほんっと…
それからそれへといろいろしでかすなマジで。

今度は何かと思えば……




「だよな…」



「あぁ。無神経って奴だな。」



「…もう口聞いてくんねぇかも。」


髪をくしゃりと掴んで俯いたままの万次郎を見下ろしながら、三ツ谷はため息を吐いた。



「でも言いたいことは言ったんだぜ?」



「はぁ…。ランもさ、今状況が状況だから…
感情的になってるってのもあるし。
俺からなんとか話してみるから。」



「・・・」



「だからンな落ち込むな」



「三ツ谷…」



顔を上げると、悩ましい笑みを浮かべている三ツ谷と目が合った。



「お前って…さ…」



「ん?」





結局三ツ谷、お前って…なんなの。


自分の女がダチに無理やりキスされて
酷いことまで言って傷つけたのに
また慰めて仲直りの協力まですんの?


マジ、わけわかんね。



お前といると、
ますます俺がガキで馬鹿でしょうもねぇ奴に思える。


余計…


惨めになる。
孤独を感じる。




「俺のこと、ナメてんの?」



「は?」



俺のことなんかランは別に眼中にねぇって。
俺になんかランが揺れるはずねぇって。

そんなこと分かってっけどさ。




「ふっ……ははっ…」



「?」



「ははははははっ」



「?!…マイキー?」



万次郎は笑いながら1人で帰っていってしまった。
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